妻を救うためにローマへ奴隷として連行され、
そこで剣闘士となって、壮絶な戦いの日々に身を投じていく男の物語。
シーズン1は剣闘士と、奴隷の主が運営する養成所内の話です。
主演のアンディ・ホイットフィールドがシーズン1で亡くなり、
シーズン2以降から別の役者になります。
吹き替え版だと終始、小山力也氏なので、役柄に安定感はありました。
シーズン3のスパルタカスIII ザ・ファイナルまであるのですが、
シーズン1の最後で養成所の奴隷たちが反乱を起こし、鮮血の元に話が終わります。
スパルタカス以外、皆勢いで戦い始めているので、戦略と言うより
数の暴力と鍛えられた剣技で、状況を勢いだけで無理矢理進めていきます。
当然、正規軍に徐々に押し込められていきます。
その間に広がるヒューマンドラマも楽しめればいいんだけど、
シーズン別でキャラクターの役者が変わっていたりして、「お前誰だ」状態になっており、
更にはバンバンお亡くなりになるので、人物たちを把握するのにちょっと手間でした。
ゲームとかですと、評価が低いスパルタカスことスパルタクスですが、
このドラマを見ていると、どちらかと言う苦労人タイプに感じました。
戦略眼もありますし、史実としてそういう展開でローマ軍を苦戦させたと記述もあります。
けれど、このドラマでは戦術的な部分と周りの宥め役が目立ちました。
周りの剣闘士が殺戮ばかり求めていて、「お前ちょっと落ち着け」と宥めている姿が多かったです。
それでもラストのグラッソス隊との死闘は、非常によかったです。
最初の頃に違和感があった独特なカメラワークも、気にならなくなっていてよかったです。