ここ数日、特に際立ったイベントがなかったFGOが6月15日の21時に満を持して、4つ目の異聞帯が開幕となった。
潜行した先に待つ空想樹は、鮮やかな空に佇み、枝までつけている。
令呪が綺麗に左右対称になっている事からも大きな歪みはないと思われる。また、これまでの発言からもかなりの良識派で、人を案ずるタイプである事も見受けられる。
ペペロンチーノは、CMでも窮地に駆けつけた仲間張りのウインクをしている。
始まる前から妙な安心感と共に、これまでより危険なクリプターではないようだ。
しかし、待っていた世界は神の裁きで死ぬ危険な世界。童女が笑顔で死を受け入れている歪な世界だった。
世界が破壊され、新たに創造されるという思想を極めた世界のようで、4度の周期をもって世界が滅び都度構築されている。
それでも、これまでよりカルデア勢も環境が整った分、十分な戦力ができていた。・・はずだったが、早々に第3異聞帯で共に戦っていたサーヴァント一体が撃破され消滅。
待ち受けていた黒き神とは、インドのなんだかすごい力を統合し何度も破壊と創造を繰り返せる力を持つに至ったアルジュナだ。
たまたま破壊の周期時にきてしまったのもあって全員が世界諸共、滅されそうになるが文字通り身を挺してカルデア勢を庇う施しの英雄・
虚数空間に潜行するまでの時間稼ぎをしてくれるカルナ。Apocryphaで絶大な力を映像で見せてくれたあのカルナが数秒しか稼げない難敵だ。
世界を破壊した後は、創造を行う黒き神。なんという破滅的な蛮行。生産性が全くない・・・と思いきや、
新たに創造された花咲ほころぶ世界では、怪我をしていた犬が存在事、削ぎ落されて再構築されていた。不要なものを取り除き、何度も構築し直す事で最善へと至る。という考えで、これがタイトルの創世滅亡輪廻なのか。
そんな異聞帯の王の考えに、クリプターであるペペロンチーノも早々に見切りをつけ一時加勢となった。話が通じる相手なので流れがいい。良識がある人間は責任と立場もわきまえているので、後で別な形で対立しそうだ。
圧倒的な力を持つアルジュナに、消滅したはずのカルナがアルジュナ同様にインドのすごい力を吸収して強くなって帰ってきた。インドすごい。
人には優しいカルナだが、ライバルには問答無用。「お前が気に入らないから俺はお前を殴る為にここに来た!」修行して高めた力が猛威を振るう。
神々の王の慈悲を知れ。インドラよ、刮目しろ。絶滅とは是、この一刺。
せっかく復活して戻ってきたカルナだが、殿(しんがり)で待機させていた山の翁がアルジュナを倒した。
異聞帯の王であるアルジュナを倒しこんどこそ消滅するカルナ。残るはこれまでより、歪に成長しきった空想樹。何度も世界を滅び創生した世界なだけに、空想樹も破綻した成果に対しての成長らしい。
アルジュナを唆し世界を破綻させることで、別の可能性を実験していたアルターエゴ。キャスターリンボこと自称安倍晴明を名乗っていた芦屋道満。亜種特異点の頃から暗躍し異星の神のサーヴァントでもあり、中々立ち位置が憎い役どころだ。
そんなアルターエゴ芦屋道満にそそのかされた異聞帯の王を見切っていたペペロンチーノ。しかし、この世界に生きる生きとし生けるもの達は見捨てはいなかった。やはり筋を通す人間だった。善悪の区別をつけるて、筋道を通す。最初から別の道を歩いていた以上、立ちふさがるのは当然となる。
カルナに修行をつけて力を貸していたサーヴァント、アシュヴァッターマンも帰還。
空想樹と自身のサーヴァントをひきつれて戦いを挑んでくる。今までの異聞帯と違いまとまってかかってくる。見切りをつけモノ(王)とはともに歩かなかったが、世界とは歩もうとするクリプターペペロンチーノ。
山の翁以外に一人生き残っているので、第3異聞帯より苦戦しなかった。
この世界の破壊と創造で、失われていた喪失の記憶。理(ことわり)は綻び、家族の存在を知り、家族の喪失を知った童女は泣きつかれて眠る。
そして世界は切除される。創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ 空想切除。
さすがに4つ目の空想切除ともなると、馴れてきたもので・・・・ということはない。毎回、異なる世界とはいえ、自分たちの世界立証の為に滅ぼしてきている。
そして毎回未来ある子供たちが眠りにつくように世界が消えていく・・・という演出がされているが、それに対しての主張で「地獄の頂点」というのは良い表現だ。人は知らず知らず業を背負い、それでも幸せになりたくて生きている。誰もが幸せを願っているのに、それを淘汰するわけだから、その先に待つのは果たしてなんなのだろうか。