以前ドラゴンクエスト11をクリアしたタイミングでドラゴンクエスト10の最新バージョン情報がリリースされていた。
ドラクエ10はバージョン別にストーリーの舞台裏を変えて、物語の核心に迫っていく形式になっている。
内容はこの11の主人公に似ている人物が時間転移できる力を持っており、黒幕がいて自由意志を奪われて操られて各時代で色々な有力者たちの力を回収している。
対するプレイヤー側も時間転移の力に才覚があるので過去へ未来に跳躍し、世界の破滅を防ごうという話だった。
このロン毛の兄ちゃんパドレも実は古代に栄えた王国の王弟で、古代王国の崩壊の原因やら色々対応していくのが4章だ。
そもそもとして、今回この4章の完結をやろうと思ったきっかけがドラクエ関連の事件を見ていたからだ。数十年ひきこもり、プレイヤーとして有名な人が親父に殺された事件があった。
【悲報】超エリートの元事務次官(76)が息子(40代)を殺害 息子は引きこもりのネトゲ(ドラクエ10)廃人だった模様・・・ : オレ的ゲーム速報@刃 https://t.co/gkumatMmlN @Jin115さんから
怖い
— ジョルジュ (@georuges) 2019年6月2日
4章はふたを開けてみれば、親父と協力して世界を滅ぼそうとする神と戦う物語だ。けれど現実では、家に引きこもってる男が父親に殺されている。
参照リンク■無職の息子を殺した官僚は器が大きすぎた
記事を見る限り、親だからこそ子供に対しての責任感を感じていたように感じる。
何が正しいかではなくその家庭の過程で色々状況が変わる。そんな雑念を交えながらも続けていくと、最終的に回収した力で黒幕は神となり、世界を滅ぼした。世界に対して憎しみを持っている挙動はあったが、人の親をいいように利用するだけ利用して、滅ぼした。今までドラクエ7のオルゴ・デミーラが世界各地を封印したのが最大だと思っていた。しかし、今回は世界丸ごとだ。支配ではなく滅亡だ
守るべきものがなくなってしまったが、こちらも対峙した以上は結果を出さなくてはいけない。プレイヤーは2章くらいまでは、勇者の盟友という立ち位置でバリアを展開したりしていた。3章以降からこの謎の剣を展開するようになった。ここにはいない(死んではいない)父の想いをのせて突貫。親子かめはめ波状態だ。
思わぬ反撃に絶叫する4章黒幕。1章の冥王や2章の大魔王は組織編制がしっかりとしていて王道だった。3章の長老は最初味方面して、条件が整うと裏切ったりする策士系だった。4章ラスボスであるこのキュロノスは一人で挑んできた。孤独系だ。
手下も実験生物か特定の一人を操ったりする程度だ。魔法生物時代に人々に利用されてきた事を憎み、誰も信じていなように感じた。だからこそ誰もいない静寂な世界が唯一の救いであると信じていたのだろう。
2章ラスボスの大魔王マデサゴーラは死人の魂を別世界に誘導し、偽りの世界を作った。部下に「元帥」など役職を与えて各個の命令が行き渡っている組織作りもしていた。「魔王」ではなく、「大魔王」と名乗れる組織運営をしていた。後半でも部下に居城を任せて自分は力を手に入れる為、現地に赴いた。勇者の力を二重に利用できるように勇者を騙し、勇者の兄を操り・・・色々と手の込んだ大魔王だった。
2章における大魔王の目的は「野望の達成」だった。4章における神の目的は利用して人間に対しての「憎しみ」だった。目的を比較するとやはり前者(大魔王)の方が力強さがあった気がする。生きていこうとする強い意志を感じるからだ。その点で、このキュロノスは及ばない気がする。
故に結果は敗北。力を得て全身白い恰好になった奴は大体負ける。憎しみは原動力にはなりえるが、目的に至らないからだ。人を憎むより、次に繋げる意思の方が力強く感じるものだ。そんな事を思いつつも4章は完結した。