第1話「謝罪から始まる関係」

三か月連続出勤。
休みなくワンオペで働いた結果、体を蝕み吐血に塗れて終わった。
あの暗黒ホテル時代から7年が経った。

28歳だった自分は35歳になり、紆余曲折を経て自分は戻ってきた。

観光業界に。

外資系の世界的な大手の手先になり自社名で施設を捉えていく。

かつて自分を絶望のどん底に叩き込んだ世界に戻ってきた。

残念ながら、格好のいい復讐劇は始まらない。

外資系での開始だけあって、初期の営業で既にこけていた。
8月1日入社で、今日9月17日までほぼ謝罪だけの為に旅館へ通っている。
今日は賠償金の話をする。

問題解決の為、休日を利用して宿泊し簡単な問題を解決をした。
「家族みたいなものだ」と言われる反面、費用問題は会社から返事がないまま三週間経過。
施設側は最初に振り込まれるべき契約金や工事費が現金でもらえると思っていたので資金繰りが難しい。
この摩擦が日々擦れていき、毎夜30回近く「不安だ」「詐欺だ」と電話が来る。

また、営業と前任者の完全に説明不足な自社で、旅館は入れているシステムは手も付けていない。
このシステム運用を自分がやる羽目になっている。自作自演には馴れている。
更には外部のWEBサイトの予約入りなども自分がやっている。
最初から管轄外だが、6年前のおかげで半端にできてしまう自分が恨めしい。

これも全て会社から賠償の返事がない期間中の時間稼ぎの小細工だ。
入社一週間でやる仕事ではない。

観光業界は鬼門だ。
ろくなことがない。
だけど諦めずに戻ってきた。
鬼は滅さなくてはいけない・・・

そして、自分にとって成すべき光景は焼き付いてる。

どうしたって 消せない夢も 止まれない今も

暗黒旅館編の開幕だ。

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