暗黒ホテル第07話「唾棄するべき体制」

年が明けて2012年1月6日。

クリスマスから年末には掛けての繁忙も終わり、少しだけ
業務も落ち着いてきました。


足の裏から伝わる疲労感を堪え、取り急ぎ解決するべき問題に取り組みました。

現状の継続が不可能である事についてです。

専務では話にならないので、社長に相談をしました。
当然ですが、すぐには解決に至りません。

本社で社長と専務は予定が合えば会う。
実際に会う人と、一方で自分のようなメールや電話連絡だけの人では信用は得られません。


ましてや、年長者である専務とまだそれより少し若い社長とでは
力関係とかではない社内での関係の難しさもありました。

しかし、それはそれとして、自分はこれ以上は継続する意思はありません。

働けば働くほど、会社に対しての借金が増えていく現象は受け入れられません。

会社から金を借りている。のではありません

会社に金を貸している。のです。

繁忙期間中は割り当てられた金額では対応しきれないため、
自分のお金を使って、人の雇用、備品の購入を賄っていました。

パートさんへの増額分に関しては、上の承認が得られなくて、
自分で自腹を切ったのは自分に責任がある為、これは会社に貸している金とは
考えていません。

これは自分の若輩さと詰めの甘さから発生したものなので、自己負担を良しとします。
請求もしません。

それでも全部あわせると一か月で7万円程会社に金を使っていることになっていました。

その為、月一で支払いの内容報告も、週一で詳細をまとめるようになりました。
これを専務に報告しても話が動かないので、社長と顧問税理士に話をします。

ここで金の動きに関して詳細を確認していくと、わかりきっていましたが、
チンピラ君の横領が問題になります。

年末期間は助け合う体裁をだしていましたが、これ以上付き合う気はありませんでした。
年末は切らないと決めていましたが、年が明けたら何が何でも切ると決めていました。

その為、問題解決に動ける土台、時間がなかった年末を終えて
専務と社長、本社の人事にもメールで報告しました。

これに関しては「三者同時に送るのはルール違反だ」と社長から指摘がきましたが、
その通りである反面、自分も疑心暗鬼を通り越して、もはやそういう段階ではありません。


こちらは辞める前の後始末に入っているのです。

自分が全てを投げ捨てて逃亡したら無人のホテルです。
そうなった際に会社から請求される側になるのでは?という疑念もありました。

後任も決まっていませんが、この支配人をやる前にやっていた
これまでのホテル業に対しての侮辱にしかなっていません。

プライドも誇りも何もない、全てが砕かれた後の嘆願です。

チンピラ君の処遇については、色々と揉めたようでしたが
最終的に1月20日頃に専務が久しぶりにホテル来ることになりました。

「雪が降ってるから行くのが怖い」と言ってましたが、
「そんなの知らないので、這ってでも来て下さい」と言いました。

もう上長に対しても配慮などなくなっていました。

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