暗黒ホテル第03話「合わない出納帳と重なる問題」

なんやかんやでホテル経営が始まりました。

手間だったのが経理です。

カード会計と現金会計の違いで日々の記録付けを怠れば一気に合わなくなります。

初月のみ、会社で雇っている会計士がやり方を教えてくれました。

誤差がないように日々業務が終わってから、寝る前にお客さんへの請求書を
作りながら帳簿まとめるのが日課になりました。

そして、早速問題が発生しました。


初月以降、いきなり金額が合わなくなりました。

相方のチンピラ君が、調理ということで飯の材料やらの買出しは担当になっていましたが、
最終的な経費換算は自分がやるため、提出されるレシートと毎回金額が合わないのです。


本人に聞いても「俺は間違えてねぇ」を連呼するだけで聞くのも疲れます。
本当に細かい所で合わないため、日々確認していく内に私も消耗してきました。
彼に掛ける時間がなかったからです。

注意しても改善が見込めない為、適度に機嫌をとって終わらせました。
(一部をくすねているのを察してるのに、面倒くさがった自分も悪いです)

初期は誤差金額が1000円くらいだったので自腹で補充しました。
業務内容が多すぎて、原因の追究と確認とかには、手がつけられませんでした。

その間にこのチンピラ君が起こした問題は下記の通り。

(1)最初にいた母子の娘に手を出して手伝ってもらえる環境をなくした。

(2)客室清掃は自分の仕事ではないということでやらなくなった。

(3)客前で煙草吸うからクレームが起きていた。(これは注意してやめさせた)

(2)については、休館日は別の施設の応援に行くということでしたので、
定期的に別の旅館に行っていた頃にこんな事がありました。

チンピラ君が旅館の料理長に話して「自分は調理人として雇われたのでやらない。」
と言いくるめて名ばかりの支配人の私を2人で責めてきました。

今考えると専務と社長からそれも業務として膨れている話をされていたことを
強く言えばよかったのですが、私も所詮26歳の若造。頭にきてしまいました。

「業務経験一切ないのに、一丁前に調理人気取りとか面白いですね。」と返しました。

むこうも当然頭にきて、話は頓挫。

古くからの料理長が言うことは正しいらしく、
周りの相手をするのが時間の無駄でしたのでやらせないことにしました。


この段階で上役には電話で伝えてもわからないので
自腹で300km近く車で飛ばして専務に辞めさせるように言いに行きました。


しかし、聞いてもらえませんでした。

もうこの辺で嫌になりましが、社長からは「がんばれ」とお言葉を頂戴しました。

開始して2ヶ月目でこの状態でした。繁忙も直前です。


この辺から自分は、ゆっくりと、手段を選ぶ事をやめていきました。

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